和光本店地階
東京都
2024
「和の光、舞台と回廊」
銀座の象徴ともいうべき和光本店。地下階フロアを設計するにあたり「舞台と回廊」をテーマに据えた。フロアの中心部を舞台として、時計に見立てた長針と短針の回転什器を配置し、売り場を回遊できるように木格子に囲われた回廊を設けた。
ネオ・ルネッサンス様式の建築空間のなかに、美しく佇む「和」の光。「和」から想起される日本的なる意匠を追求し、空間を構成することが最適であると考えた。また素材についても霧島杉や魚梁瀬杉、京都の町家石や唐紙など日本ならではの素材を用いた。木の香りがほのかに漂う日本的な作法によって整えられた空間に和みを感じてもらいたい。
榊田倫之